2019年1月8日火曜日

びっくりや

高校生のころ、友達とお腹いっぱい食べてた定食屋が閉店になった。
あの頃の私からしたら、決して安いと思ったことは無かったし、話題にするほど洒落てるわけでも無かった。
友達が結婚して石川を出る前日も、ここでご飯を食べて「高校生のころはここでこんな話するなんて思ってなかったね」なんて話をしたりした。
先日その友達と会うことがあって、寂しさを感じながら店を見に行ったら、出前の箱はポストになり、店にはちゃんとしめ縄が飾られていた。
そこに哀愁なんてひとつもなくて、風通しよく、終わったんだってわかった。
愛されてたし、愛していただろうし、これからもそうだって、誰がみてもきっとそう。
この店も、この店に通う私たちにとっても、それが生きる方法でもあったはず。
なにより誠実で一生懸命で、ひたむきで、だから、かけがえなく美味しかった。
私たちの、輝かない青春のそばにいてくれて、
ありがとうございました。