2018年5月2日水曜日

牡牛座

春の真ん中はもう過ぎた。
初夏と春の終わりを行ったり来たりするような今の季節がすごく好き。

軸が痺れるような小説を読んで、ミュージカル映画は3回観ても心が震えた。筋肉痛になるほど踊り狂った夜を反芻して、部屋は可愛いライトでアンバランスにムーディー。甘い香りで素敵に演出したつもりが次の日にはカレーの香りが充満し鏡には親友が描いたペンギン。
そうして私は一つ歳をとる。

他人の圧倒的価値観に潰されそうになるのは心のどこかで自分自身が不確かだったからだと今になれば分かる。結局のところ、私は誰にもなれないし、誰も私にはなれない。

この時期、縦社会の中にいるとどうしても誰かを評価したくなるけど、そうしたところで自分の存在意義は向上しないということを肝に置き、そして私は、私のこれまでがここでぼやけてしまわないよう、本質を見失うことがないよう気を付けたい。足を付けて、自由で居たい。あくまで希望。

爪はだいぶ伸びた。癖は治らない。
それでいい。